ライフスタイル・生活・暮らし

7年目の震災に寄せて

東日本大震災から7年。
多くの人たちの意識の中では、風化していないだろうか。
でも、この震災の悲劇は、未だ終わらず、未来にも続いてしまう。
自然災害だけにとどまらず、原発事故という人災が重なっているからだ。

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3.11の余震が続く震災後、私は、職場である西新宿の京王プラザホテル30階のクリニックの窓から、毎日、都庁越しに空を眺めていた。
3月15日、東京上空を分厚く重たい雲が覆い尽くした。
鉛で蓋をされたような重圧感だった。
こんなに胸が妙にざわざわする異様な雲を、これまで見たことがなかった。
新幹線で西に避難した友人によると、この雲は静岡の先まで長く長く続いていたという。

後から、これは、上空に巻き上げられた放射性物質の雲状の塊、いわゆる放射能雲『プルーム』だったとわかった。
原子力規制庁と環境省による大気汚染監視装置のデータ分析から、3月15〜16日と約1週間後の20~21日に、高濃度のプルームが東北・関東地方に拡散していたことが裏付けられた。

雲となった放射性物質は、雨で地面に降った。
関東では、21日頃の雨のせいで、土壌調査をすると福島よりも線量が高い地域「ホットスポット」が存在する。
数百キロ離れていても、私達は確かに影響を受けていた。

この問題は、福島だけの問題ではない。
東北や関東だけの問題でもない。
日本にまんべんなく配置された原発は、約50基。
地震大国日本では、いつ大きな地震が起きるとも限らない。
そんな不安定な土地の上に、爆弾が乗っているようなものなのだ。
安全性のテストを行おうが、今回のように「絶対的な安全など、どこにもない」。

放射性物質は、生物が必要なミネラルに似て、地球の循環の中に入り込む。
水を介して、森から川、海、そして雲となり、地表へ。
その中にいる植物、動物、魚、微生物の中を循環する。
汚染は循環する。
これ以上の脅威はない。

これまで、原発から受けてきたエネルギーの恩恵には感謝したい。
それによって、私たちは豊かに暮らすことができたのも確かだ。
ありがとう、でも、さようなら。
そう言える日は、いつだろうか。

 

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