未来医療・AIオミックス医療・最新トピックス

AI医療時代の到来!AI・ロボットを医療に応用、そこに”愛”はあるか?

5月20日、五月祭で熱気あふれる東京大学伊藤謝恩ホールにて、人工知能やロボット、オミックス医療(ゲノム情報・常在細菌叢(マイクロバイオーム)・代謝などの人の多様性に対応したオーダーメイド医療)など、医療の革新的な進化を狙うAIオミックス医療学会の発足式典が開催され、参加してきましたのでレポートします。

発起人は、H.I.S.ホテルホールディングスが4月27日に浜松町に開業した、「変なホテル東京浜松町」に併設し、ロボットが受付業務や新人教育などをこなす「AI(アイ)ロボクリニック」の理事長・陰山康成先生。

現状、まだ何も確立していないゼロの状態から、人工知能・ロボットを、人間と究極的に向き合うことが求められる医療分野にどのように応用していくかは、これからの課題です。
未来に向けて避けては通れない、人と人工知能・ロボットとの関係性医療分野から真摯に考えていこうというのが、本学会の目的です。

人工知能は”未熟“だからこそ、”賢く“使うべき

5人のプロフェッショナルな登壇者らが一様に語るのは、人工知能がいかに賢いかではなくいかに“未熟”であるかです
未熟であるが故に、人の賢明さが求められ、その技術に“使われる”のではなく、賢く“使う”ことが重要です。

ディープラーニングは古い、ロボットには自我と道徳を

ソフトバンクのロボット「Pepper」自我を与え、感情を芽生えさせた張本人である東京大学道徳感情数理工学講座特任准教授・光吉俊二氏は、
「ディープラーニングなど、古典的」と、言い切っておられました。
自我がなければ、等価の価値のAとBを並べても、そのロボットは、AかBかを選択すらできないと。

自我、それは、その人をその人たらしめ、そこから感情や信念、思考が生まれ、選択し、行動を起こす原点です。
自我があるから、自分の人生を創造することができます。
ディープラーニングで学習ができたところで、ロボットの根源にも、自我がないことには、賢明な判断や多様な感情は生まれないのですね。

Pepperの自我とは、機械の自我=仮想自我です。
それがあってこそ、快・不快の判断が生まれ、共感力を持って、人の善悪を判断し、人の役に立つことができるのですね。
「これから人工知能に求められるのは、知性を超えた道徳観だ」と、光吉氏。
道徳観があるから、人は自由でありながら、平和を保っています。
しかし、人間は、判断基準の違いで争い始めます。すぐに。
共通部分があることをみずに、多様な判断基準の違いだけに目を向け、その違いを認められず、「あいつは自分とは違う」「こいつは、間違ってる」「自分が正しい」と、喧嘩をしたり、非難しあったり、最終的には戦争をしたり。
しかし、共通部分を認めて、判断基準の違いを多様性として認め合うことができれば、理解しあうことができ、平和的に連携できます。
人工知能が、これを理解すれば、理解しない人間より、むしろ賢明であると言えるかも知れません。

ソフトバンクの孫正義氏曰く、「機械のような人間より、人の心を理解しようともがくロボットの方が友達になれる」
その言葉を受けて作り上げられたPepperは、AIロボクリニックの受付業務を担っています。

Pepperちゃん、正直、ちょっとぼんやりしていると思っていました。
Pepperは、未だ確立された技術ではなく、未熟だけれど、その未熟さこそが、人間らしさと似通ってもいると言えると思いました。
ミスを起こす可能性もある人工知能ですが、それは人間でも然り。
一緒に育っていけば良いのかも知れません。

AIを扱うことができるのは、知識よりも知恵のある人間

『変なホテル』の発足の地であるハウステンボス株式会社の取締役CTO(Chief Technological Officer)である富山直美氏は、バーチャルを突き詰めるほどに、リアルの重要性を感じているとお話しされました。
正直言って、「ロボテックスの導入で医療がどう変わるかは、全くわからない」。分からないからこそ、「人は、知識に溺れることなく、自分の知恵で持って考えるべき」
そして、「人が楽になることではなく、人の能力をどんどん引き出すようなAIの使い方をするべきだ」と、語る。

人は、知識に頼りがちですが、正直、医学の常識なんて、簡単に覆ります
絶対的な真理は、この世界を貫く法則、ただ一つだけで、それ以外は全て相対的なものです。
知識に頼りすぎ、溺れると、賢明な判断はできません。
もっと賢いのは、知恵であり、叡智です
知恵・叡智に基づいて賢明に考え、判断ができる人間が、初めて人工知能やロボットを扱うことができるのだと思います。

AIは医療分野で人に”愛”を与えられるのか

AIロボクリニックの理事長・陰山康成氏(株式会社医道メディカル代表取締役)は、クリニックにロボットを導入するメリットをこう考えているとのこと。

  • 医師への作業負担
  • 医師の診断能力のばらつきの均衡化
  • 専門医の地域格差の是正
  • 治療介入の遅れによる病状の進行の回避

医師も、人間です。力量がそれぞれに違います。
だから、「当たり外れ」がどうしても出てしまう。
画像診断や、検査データを踏まえての診断などは、どうしてもその人の観察力や経験値、知識、思考のプロセスに依存せざるを得ないために、診断は、個人の力量によってばらつきます。
また、医療過疎の地域と、都会では全く受けられる医療に格差があります。

診断・治療能力の高い医師に当たるかどうかは、“時の運”のようになっているのが現状です。
しかも、遺伝的な要因、代謝にも影響する腸内環境的な要因により、その人に合う治療法や予防法は、千差万別
万人に一致する方法は存在せず、誰かに良い方法が、別の人にとっては毒になる可能性だってあります。
それなのに、今は一般化された医療の型に、人を押し込めているような状態です。
そういった医療の不公平や曖昧さを解決する可能性があるのが、AIによる分析を踏まえたAIオミックス医療です。

東京大学分子細胞生物学研究所教授である秋山徹氏によると、「オミックス」とは、「ome(全体)」+「-ics(学)」から作られた造語で、「オミックス医療」とは、ゲノム情報から臨床情報までの網羅的情報を役立てるオーダーメイド医療のことです。

人の体は、多様性に満ちています。
遺伝子、体質(タンパク代謝など)、腸内細菌叢・口腔内細菌叢など(マイクロバイオーム)のバランスなどは千差万別です。

これらの個人情報をビッグデータとして登録することで、AIが膨大なデータや過去の研究結果などから比較検討し、最適な食生活、ライフスタイル、予防法、治療法などを提案してくれる為、医師は、個人の力量を超えて、平均化された高いレベルの指導をすることができます。

すると、医師の仕事は、もはや不要なのではないかという意見があります。
それは、全くの誤り、と言えます。
人工知能・ロボットは、あくまでも補助的なツールです。
その情報を踏まえて、人対人で、如何にその人の人格生活背景、社会的状況などを踏まえて、妥当な提案やサポート、治療ができるかが、医師の裁量人間力にかかっています。

AIスマート社会への備えはできているか?

これから、人工知能を搭載したロボットは、人と共に社会で働き、暮らすことになります。
その未来は、確実にやってきます
東京オリンピックに向けて、街でロボットを活躍させる準備が進んでいます。
株式会社テムザック代表取締役・高本陽一氏は、救急車到着前の救命支援ロボット・プレホスピタルロボットをdocomoと共に開発を進めています。
空港やスタジアム、駅などに設置し、バイタルデータや心電図波形を医療現場に飛ばし、遠隔での医師の指示やAEDなどの処置を可能にする技術です。
東京オリンピックに受けて、多言語音声翻訳を可能にしたり、将来的には、殺菌・滅菌を行い、カプセル状のそのロボットの室内で遠隔手術を可能にする構想も持っているそうです。

ロボットに仕事を奪われるとか、ロボットが人を凌駕して世界を支配するなんてことは、空論であると、プロフェッショナルたちは考えているようです。
人は、より高い人間力叡智を持って、ロボットを友達としながら、彼らが提供する情報を扱い、人に寄り添いながら、還元していくことが可能となります。

人が人工知能・ロボットと共に生きる未来は、明るい。
そう感じるすることができたのは、この分野のプロフェッショナル達の人間力、叡智、そして、生命への愛という裏付けがあってこそだと感じました。

今回、物理的には失っていた、でもエネルギー的には確実に繋がっている人たちと、再び繋がり、大きなネットワークが形成されたと感じています。
2018年、宇宙元年に、ここに立ち会うことができたことを意義深く感じています。

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『日本人はなぜ臭いと言われるのか
 〜体臭と口臭の科学〜』(光文社新書)


『日本人はなぜ臭いと言われるのか〜体臭と口臭の科学』(光文社新書)
「におい」は健康のバロメーター
原因と対策を一挙公開!

《本書の中の「驚愕の事実」》
◆日常的に口臭がある人ほど、自分の口臭を感じなくなる。
◆一番嫌われるのは汗臭。若い女性の100%が「許せない」。
◆加齢臭やミドル臭は、食生活やライフスタイルが原因。
◆ケアしない口の中には4千億以上の細菌。濃度は便以上。
◆歯周病菌は、糖尿病、動脈硬化、認知症やがんにも関連。
◆強すぎる香水や芳香剤は、もはや「香害テロ」認定。
【内容】
調査によれば、在日外国人の7割が「日本人の口臭にがっかりした経験」があるという。

35歳以上の日本人の8割が歯周病とのデータもある。
無臭社会日本、と言われるが、本当にそうなのか。
「自分は臭わない」「外国人に比べれば体臭は少ない」との思い込みは正しいのか?
「加齢臭」「ミドル臭」「スメハラ」などの言葉が流行する昨今、
「気にしすぎ」と一刀両断してよいのか。
医師の視点でみると、口臭や体臭は、健康のバロメーター。
体の「危機」を知らせるシグナルだ。
表面的ではない、真のにおい対策は、根本的な健康増進につながるのである。
本書では、予防医学を専門とする内科医が、
そもそもにおいとは何かにはじまり、におい物質と嗅覚や脳の関係、
また口臭や体臭の種類や原因となる疾病と対策について、わかりやすく解説する。
6月13日発売(6月1日予約開始)
『日本人はなぜ臭いと言われるのか〜体臭と口臭の科学』(光文社新書)

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