ライフスタイル・生活・暮らし

密閉された都市の息苦しさと自然への回帰

最近、忙しくて寸分の余裕もなく生きていましたら、ストレスが蓄積してパンクしまして、
そうすると、本能が

「自然が欲しい!」

と叫びました。
東京はまだ街中に自然がありますが、大阪は少ない。
ビルビルビル・・・ビル!
気がつけば、ずっとビルの中でしか、生きていませんでした。

過密な都市空間。
ビルの中に暮らし、働く私達は、四方をコンクリート・アスファルトに固められています。

私たちの暮らす環境がこんなにも自然を失っていること。
今では当たり前のようですが、人類史を考えても、異質で異常な状況です。
循環しない、呼吸しない空間は、抜きどころがありません。

「息ができない!」

私たちは、常に環境との関係性において生きていますが、この都市空間では、私たちの心身は窒息してしまいます。

  • 疲れやすい
  • 眠れない
  • 緊張が取れない
  • 癒されない
  • 元気が出ない…

そんな現代人の慢性的な症状の原因の一つには、この都市空間があります。
そこで、日常に取り入れたいのは、自然の力です。

これらを意図して、日常に取り入れてみると、驚くほどの癒し効果を体験できます。

森の力・緑の力

森林浴や緑については、様々な効果が検証されています。

1.心身への作用

  • 脳波が、α波になる(リラックス状態)
  • 自律神経が整う
  • アドレナリン・コルチゾールレベルが低下する
  • 血圧・血糖値の低下作用
  • NK細胞の活性化・抗ガンたんぱく質の増加
    (日本論加齢医学会雑誌 Vol.5 No.3)

森林浴については、森林総合研究所などが「森林セラピー」を提唱しています。
近くに森林がない!という都市部の方も大丈夫。
植えられた緑や公園の緑を眺めるだけで効果があることがわかっていますから、ご安心を。

「森林浴ではなくても、生垣の緑を眺めるだけで、α波になる
一方で、コンクリート塀をみているとβ波のまま(覚醒状態)」
(造園雑誌55(5),139-144)
「緑の少ない駐車場と木立に囲まれた緑地とでは、後者で休憩する場合でα波が多く発生する」
(道路と自然28(2),32-35)
「人工物による日陰と植物による緑陰では、緑陰の方が感情尺度にポジティブな変化があり、脳活動はゆったりし、血圧が低下する」

(ランドスケープ研究22(5),475-478)
「緑のみえる病室の方が術後の回復が早く、苦悩や苦痛が少なかった」
(Science  27 Apr 1984:Vol. 224, Issue 4647, pp. 420-421」)

視覚的な効果だけでなく、
フィトンチッドという植物が出す揮発性の化合物の嗅覚的効果
風に葉が揺れる音や鳥や虫の音などの聴覚的効果
さらに、人間の感知できる周波数を超えたハイパーソニックサウンドと呼ばれる超高周波が、鼓膜だけでなく、体全体を振動させ、ポジティブな効果をもたらすことがわかっています。
森のバイブスですね!

他にも、緑は色々なストレスを緩和してくれます。

2.化学ストレスへの作用:大気環境の改善

建物がコンクリートで機密なために、大気汚染物質が拡散しづらくなっています。
本来、日本の壁や建材は、木や土、漆喰だったので、ちゃんと呼吸できていたのですが。
その分、緑が力を発揮します。
緑には、

  • 大気汚染の原因物質を吸収、吸着、拡散する効果
    があります。(造園雑誌44(4)191-202)

因みに、もう一つ、空間を呼吸させる方法として、麻炭を壁に塗り込むという手もあります。
大阪でとても人気のカフェと施設『FYLGDU MER』の空間があまりにも気持ちが良くて清々しいので、驚いて尋ねたところ、壁に麻炭を塗り込んでおられるとのこと。


スペシャルな微生物で発酵された麻の炭で囲まれた空間のピーンっと張った空気は、まるで神社の結界の中にいるようです。
ぜひ、体験してみて下さい。
麻の炭は、活性炭などよりもさらに多孔質で吸着力が高い上に、リセットの力が強く、素に戻ることを手伝ってくれるようです。
うちでは壁には塗れないので、麻炭のお風呂に入っています。

3.物理的ストレスへの作用:ヒートアイランドの緩和

  • 空間の緑陰効果によるヒートアイランドの緩和

今年も熱中症で何人も病院に運ばれましたね。
コンクリートやアスファルトなどの密閉空間で蓄熱と放射熱でヒートアイランド化していることが原因です。
昔のような土には、今更、戻すことはないでしょう。
そこで、緑化することで、それを緩和できます。
コンクリートを自然の植物素材で被覆することで、蓄熱することを防ぐことができます。

私も、最近は、出張先でも時間を見つけては公園に行っています。


よく、公園のベンチに昼間っから座ってぼーっとしている人々を見かけますが、本当に疲れて癒しを求めているんだなぁと、今はとても共感します。
緑の下のベンチにしばらく腰掛けて、裸足で土を踏んで、しばらくアーシングしています。
(※アーシングとは、いわゆる、電化製品のアースと同じですが、電磁場を持つ人間も必要です。スマホなどの家電からの電磁波やストレスなどで溜まったプラスの電荷を定期的に放電することが大事。)

そして、大事なのが、深呼吸
呼吸こそが、人の肉体の基本的な循環なのに、ストレスがかかり続けている私たちは、気づかずに呼吸を止めているし、浅呼吸になっています。
パソコンに集中している時、感じてみてください。
きっと、息してませんよ!
だから、酸素が必要なミトコンドリアがエネルギーを作れなくなって、ガス欠になってしまいます。

ここは、以前に住んでいた家の近くの有栖川記念公園ですが、かなり鬱蒼としているので、ベンチに座っていると、見たことのない虫が足を登ってきたり、蝉の抜け殻が落ちていたり、蚊に刺されたり・・・

ビルの中の密閉されて清潔すぎる空間では起こらないような自然とまみれる時間を持つことができます。

生物多様性と循環システム。
人が、その循環の中から隔離されてしまったことが、いろいろな不具合の原因になっています。
落合陽一さんの言うように、テクノロジーを突き詰めると自然と区別がなくなる時代。

古の科学ではなく、超最先端の科学と人の叡智をもって、真のテクノロジーと自然は一体化が可能なはずです。

テクノロジーの時代にこそ、自然に回帰しよう

 

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