ライフスタイル5.0

生命は、全て死ななければならない#ウィズコロナを生きる

#7daysbookcovers #BookCoverChallenge day5

新型コロナウイルスのパンデミックが人類全体に現象として現れた今、ここから何を学び、これまでを反省し、進化するのかを考えています。

今、間近に感じられる「死」について、大切な人と語ってみたい時です。

死はタブー

私が、医師になってできなくなったことは、「死」を語ることでした。生命を扱う医師という仕事ですが、死は、科学で証明できない為に、「エビデンス」を重視すると、死に対して口を紡がざるを得なくなります。
医師にとって、死は敗北であり、悪として戦うべき対象と見なさなくてはなりません。

この考え方は、医療関係者だけでなく、死が身近で無くなった先進国を生きる人たちの通念化しているように思います。
私自身、病院や在宅診療でたくさんの方の死に立ち会ってきましたが、多くの患者さんやその家族は、死に対して、あまりにも心の準備がありません。

社会全体で死を包み隠してしまった結果として、生き方は語り合っても、死に方を考えたり語ったりする文化を失ってしまった為だと考えます。

もちろん、大切な人の死は、肉体を持つ人間として悲しいに決まっています。
喪失することで、泣き、叫び、嘆き悲しんで当然です。

でも、死は生の裏に常に存在しており、いつ訪れるとも限らないという揺るぎない事実があります。

生と死は等価

人間的な感情を一旦抜きにして考えると、この世界を貫く理をベースに考えると、生と死は、等価です。
生も喜びなら、死も喜び。
生が苦しいなら、死も苦しい。
生に価値があるなら、死にも価値がある。
死ぬから生きることができるのであって、生きることは死に向かうプロセスです。

生き続けるのはがん細胞と同じ

人類が誕生するのに、死なないとすれば、それは、がん細胞と一緒です。
無限に増え続ける人口が他の生物や環境からエネルギーを奪い、浸潤することで、持続不可能となったシステムは崩壊してしまいます。

どんな細胞も、健全な状態では、古くなれば自然に死ぬようにプログラミングされていますし、エラーが起きれば自ら死滅するか(アポトーシス)、免疫系に排除されます。
細胞が死ぬからこそ、新しい細胞に置き換わり、新陳代謝が可能になります。

生と死の循環は、あらゆるシステムを健全に維持するために必要不可欠です。

がん細胞化した人類は…

今の人類は、地球全体を超生命体と考えた時、あたかもがん細胞のようで、超生命体の自然な免疫システムに淘汰されてもおかしくない存在です。

そもそも、狩猟採取の時代から農耕・牧畜の時代に移行した頃から、人類は、自然を支配することを覚え、どんどん人口を増やしていきました。
近年は特に、増え過ぎた人類による生命活動、社会活動、生産活動が自然を侵し、環境に負荷をかけ、その結果として、システムが均衡を失うことで温暖化や生態系の変化などの環境問題や様々な社会問題、健康問題などが現象化しています。
新興ウイルスのパンデミックは、自然への侵略と過密な都市生活が一旦を担っています。

人を含む地球上のあらゆる生命体・物質の作るネットワークを一つの超生命体と考えると、人類はすでにがん細胞化しており、超生命体に備わる自然免疫に排除される対象と考えてもおかしくはありません。

今回、コロナの感染者や犠牲者の方々について、自分とは無関係の対岸の火事と考えるのではなく、超生命体の中の一つの器官を形成する細胞集団・人類として、全体で変わる時なのではないかと思います。

生命は、死ななければならない

生命は、生まれた瞬間から、死ななければならないことを運命づけられています。
システムの調和と均衡を維持するには、生き続けるわけにはいきません。
食物連鎖においては、自己の生を維持する為に必ず他者の死を伴います。
生と死が生物間で絶え間なく循環することで、超生命体のシステム全体が維持されています。

生と死は、常に隣り合わせです。

人は、死ぬ。
むしろ、超生命体の一部としては、必ずいつか死ななければならない。
これは揺るぎのない事実です。

死をタブーとせず、日頃から考え、語り、必ずいつか訪れることを受容し、死を裏付けながら生きることで、より生は輝きと喜びを増すのではないでしょうか。

大切な人と死を語る

死を身近に感じる今こそ、大切な人と、死を語り合ってみてください。
明日死んだら、どうするか。
どんな死に方が理想型か。
よりよく死ぬために、どう生きるか。
死んだ後、残された人間はどうやって生きるか。
など、テーマはなんでもいいですし、答えが見つかるものでもありません。

その上で、是非ともひとつお伝えしておきたいのは、「ピンピンコロリ」と逝けるなんて、夢のまた夢だということ。
不摂生な方ほど、不摂生を続ける理由に「ピンピンコロリ」と逝くからいいのだと仰るのですが、そんなに都合よくはいかないですし、現代はそんなに簡単には死ねません。
死ぬ前に寝たきりになる方が先。家族に世話をかけたくなければ、今からヘルスケアを。と、外来で何人も脅してきました。
実際に、辛い状況に陥る人をたくさんみてきましたし、被害者ではなく自分が責任者です。
だから、何卒、「ピンピンコロリ」への甘い幻想は捨てて、よりよく死ぬために、よりよく生きて下さいませ!

因みに、私の名刺は、「黒」です。
病院では、死を連想するために、黒はタブーな色とされます。
でも、黒は、全ての色を含む色です。
死の色は、万物を受容し、内包し、生み出す色でもあります。
生命を扱う以上、生と死を等しく語り、片面で議論せず、統合的な視野で生命を再定義したいと考えています。

ピックアップ記事

  1. ホンマでっか!?TVのonAirは4月17日です
  2. 口臭・体臭の対策一挙公開!においからのヘルスケア
  3. 人類の意識の拡張、進化〜Neoの覚醒

関連記事

  1. ライフスタイル5.0

    タイミング美容特集

    7月号の『25ans』ヴァンサンカンの美容・健康特集「TH…

  2. ライフスタイル5.0

    7年目の震災に寄せて

    東日本大震災から7年。多くの人たちの意識の中では、風化していないだ…

  3. ライフスタイル5.0

    超〜コエル〜自由のためのSTEP

    自由を阻むもの。誰かの決めたルールこれまでの社会の常識…

  4. ライフスタイル5.0

    【新型コロナ】から学ぶウイルスとの付き合い方|免疫力と常在細菌の防御力を再確認【WELLMETHOD…

    【新型コロナ】から学ぶウイルスとの付き合い方|免疫力と常在細菌の防…

  5. ライフスタイル5.0

    睡眠は究極のセラピー!松果体を調整する方法

    骨休めに行って帰ったら、リズムを崩して数日間動けませんでした。。。…

  6. ライフスタイル5.0

    米国セレブ愛飲の美容発酵飲料「コンブチャ」の止まらぬ進化と飲むべき理由【WELLMETHOD】

    皆さま、こんにちは。医師で予防医療のスペシャリスト・桐村里紗で…

新著発売


PRESIDENT,東洋経済,日経ビジネスアソシエ他各メディアで話題沸騰。
日本人は、臭くないはず!?でも、意外な盲点が明らかに。35歳以上の8割に口臭リスクあり。
生活習慣で体臭も悪化する。悪臭に香害問題など、
においは、自分事を超えた社会事。
においからのヘルスケアで、心身ともに健康に。そして、社会も豊かに。

  1. ライフスタイル5.0

    シリコンバレーの最新ヘルスケア事情vol.2
  2. 人間の解剖・世界の解剖

    「自分の歓び」最優先でいこう2019
  3. ライフスタイル5.0

    生命は、全て死ななければならない#ウィズコロナを生きる
  4. ライフスタイル5.0

    7年目の震災に寄せて
  5. 意識と健康

    体に良い食事が不健康に?オルトレキシアって?
PAGE TOP